計画より記録が大事
1,手帳を「予定・計画」のために使うのは間違い
新しい年の手帳を手に入れ、あれやこれやと計画を建てるときは楽しい。でも、それが本当にちゃんとできたかと言われれば、毎年同じことを繰り返しているように想う。資格を取りたい、新たな勉強をしたい、今年は痩せたい、そんなことを「計画」すれど、一行に「実行」しないのだ。そして取り組んだとしても三日坊主。そしてまた同じ「計画」を練り直す。自分はいつになったらこの計画が実現するのか、建てた後、自問し続けることになる。
2,「記録」があるから問題がわかる
手帳の使い方を変えてみよう。予定を書くのは辞めて、今日やったことをとにかく書くのだ。
・誰と面会した
・どんな作業をした
・何を提出した
・何かを片付けた
・何を食べた
そんなことでいい。毎日毎日書き続けるのだ。そうすると、日々の動きがわかる。余裕があれば、起きた時間、寝た時間。天気や気温なんかも書いておくといい。どんな環境であったかと行動は、結びつけることによって見えてくることもある。
かつて、ダイエットに「レコーディングダイエット」が流行ったように、記録とは自分を客観視するためにとても役立つ簡単な方法。「食べたことにしない」食によって、カロリー過多になるから、太るわけであって、自然の摂理を超えて太ることはほぼありえない。
何かしらの「行動」が今日を作り、明日につながるのだ。
だから、「予定・計画」よりも「記録」が大事。それを続けていくと、自分にとって「できること」「できる時間」「できる内容」が見えてくる。
それが結果的に「計画」を自然の導き出すことになるのだ。
3,事実と感情を分けることで、メンタルケアにもなる
仕事や生活など、人生を生きていく上で、辛いこと、苦しいこと、大変なことは日々起きてくる。そのときに「事実」と「感情」を分けることで、物事を冷静に見る癖がついてくる。

長蛇の列に並ぶ、という事実と、待たされてイヤ、という感情に切り分ける
例えば、「お皿が割れた」という事実と、「割れて悲しい」という感情はわけるということ。感情ばかりが支配されると、事実が不明瞭となり、次の改善や行動が精神的ダメージを追ったまま悲観的な行動をとりがちになる。
だから、「事実と感情」は分けることが大切。
人間関係については特にこの考え方が、精神安定にとても役に立つ。
「上司と面談した」「言葉遣いが汚かった」=事実
「1対1で接するのがつらい」「ネガティブな言葉はイヤ」=感情
こうすることで、嫌な状況を避けるための方法や回避するための改善をすることができる。相手は変えられない。変えられるのは自分。日々の嫌な感情をこうして整理しながら「予め避ける行動につなげていく」ことが、メンタルヘルスにも極めて有効な方法だと想う。
4,人間関係の悩みを解決すれば、だいぶ幸せになれる
人生の悩みの多くを占める人との関係。これに自分なりの対処方法や回避方法を習得できるようになれば、日々の悩みの多くは解消される。精神的に辛いことも続かなくなる。前向きな気持ちが湧いてくる。自分の時間にマイナスな感情を支配させることも少なくできる。
人を変えるのではなく、自分の有り様を変えていく。変えられることをやるしか、物事をよくすることはできない。他人に「優しい言葉をかけて欲しい」と願うことは、言ってみればおこがましいことなのだ。だってその人にとってはそれが「正しい」と思っているのだから。こちらは「残念な人だ」という感情で認識し、真正面から受け止めない、最小限の時間にするための対処をするしか、避ける方法はない。
本当に「うつ」状態になってしまったら、医者やカウンセラーなど専門家の力を頼ることもよいだろう。でもそこに至る前に、ちょっとの工夫で回避できるなら、精神的ダメージが大きくなる前に回避したほうがいい。
「記録」はそうした自分自身を深く知り、心の声を開放し、客観的に見つめ、自分を自分たらしめるための伴走者にもなってくれるのだ。
いろんなことに悩んでいるなら、今度の手帳から、使い方を変えてみませんか?
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